PCデスクを買うとき、家具屋さんやネットで完成品を買うのが一般的かもしれないけれど、市販のPCデスクは安いやつだと特に材質は決まっていて、大体はパーティクルボードという木材の破片を接着剤で固めたものに、薄い木の板を表面に接着剤で貼り付けたものが多い。これは結構欠点が多く耐久性にも不安が残る。
代わりに無垢材で作ったものは耐久性が高く、きちんと扱えば一生物の机どころか子世代、孫世代と半永久的に使い続けられ、長い目で見ればコスパが凄まじい。法隆寺が1300年経ち昭和時代に大修理を行った際、65%の木材はそのまま使用し1400年が経過した今でも立派に維持している現実を見れば、無垢材のの耐久性がいかに高いかが一目瞭然。
本記事ではパーティクルボードなどではなくなぜ無垢材のデスクを使うのか、そしてその導入方法について紹介していきます。
無垢材とは

無垢材とは天然の原木から切り出しそのまま使える板や角材のことを指します。法隆寺はヒノキの無垢材を使用しており、千年を超える時を経ても変わらず奈良の地に佇んるのはやはりすごい。
無垢材は本来の木そのものの性質を引き継いでいるので、材種による特性もそのまま継承。ヒノキであれば抗菌防虫効果、耐湿性、耐水性、弾力性靱性に富み加工性も高い。傷がついたり汚れてもヤスリがけして自分で直せるメリットもあります。
欠点としては木材によっては値段が高く、木材本来の節や切れ目があったり、木材によっては柔らかく傷がつきやすかったり、木は生きているので環境によっては反りが起こる可能性があること(対策可能可能で後述します)
集成材とは

小さく切った木材を接着剤で貼り合わせて作られた木材であり、無垢材より値段も安い。
欠点としては小さい木材を切り貼りしているので見た目があまり良くはない(好みによります)。そして張り合わせる木材のサイズが決まっているので厚みの選択肢が少ない。更には接着剤を大量に使っているので、経年劣化で接着剤が蒸発して強度に影響が出たり、接着剤の種類によっては健康を害する可能性あり。
パーティクルボードはやめておけ

パーティクルボードからなるデスクのメリットはその安さである。しかし安いだけあって表面の薄い板が割れたりしたら修復ができないし、接着剤も集成材以上に大量に使っているので、安物だと特にシックハウスの原因になることも。軽いのはメリットだけど、そのため脚部によっては倒れやすいデメリットもあります。
内部が木材のミンチを固めたものなので柔らかいため、テーブル脚部用のネジ穴鬼目ナットが引っこ抜けたことがあり、さらにモニターアームなどを装着して机の上が重いと転倒など思わぬ事故の原因になったり、モニターアームのがっちり固定できるクランプで挟んだとき、表面の板が割れたこともあります。
IKEAのカールビーのように厚めの板を貼って加工や塗装ができると謳っているものもあるけれど、値段もパーティクルボードの割に高くサイズも選べないため、端から無垢材で作った方が総合的にコスパが良いと感じます。
接着剤や塗料にも気をつけよう

新築の建物や新しい家具で気分が悪くなった経験はありますか?あれはいわゆるシックハウス症候群という化学物質による健康被害が起こっている状態です。接着剤や塗料などに含まれるホルムアルデヒドやトルエンが原因となる場合が多いと言われています。
特に子どもの場合重篤になることもあり、子供用だからといって安物の机を買い与え、病気になって高くついたりしたら元も子もないですよね。
おすすめはマルトクショップ

僕自身もシックハウス症候群に悩まされていて、家具を買うときは材料がはっきりわかるものしか購入しないようにして、材料記載があっても接着剤や塗料が不明なものが多いのでそこについて問い合わせることもあります。
そこで接着剤や塗料全てにおいて無垢材に関しては、ホルムアルデヒドの安全基準指数が最高ランクのものしか使っていない、そうした木材のオーダー販売をしているお店を発見。香川県高松市に本社をかまえるマルトクショップという木材屋さんです。
選べる木材の種類が多い
30種類を超える国内外の木材があり、好みの色合いや使用環境に合わせて自由に選択可能。サイズもミリ単位で細かく調整し、設置する場所にピッタリの机をオーダーすることができます。
個人的なおすすめ木材は3つ、まずは法隆寺や薬師寺にも使われているヒノキ、特性は比較的安く柔らかいが弾力性に富み狂いがなく加工性も高い、耐久性が高く耐湿耐水、防菌防虫効果が高い。特徴的な匂いにリラックス効果あり。日本でよく取れる木材なので気候にもマッチしています。
次にサムネイルにもあるウォールナット、世界三大銘木のひとつクルミ科の広葉樹である高級木材。値段は高いけれど木目が美しく耐久性が高く硬いので衝撃にも強い。変形しにくく曲げにも強く、耐湿耐水性も備える。
最後は20年以上我が家で現役の机に使われているナラ材(オーク材)で、ウォールナットよりは安価だが性能は似ており、耐久性は高く硬い、耐湿耐水性もあり虫やカビにも強いので船の材料やワインなどの樽にも利用されています。
テーブル脚部を同時購入すればネジ穴を付けてくれる
デーブルを作る際に避けては通れないのがテーブル脚部の取り付け。マルトクショップでは鬼目ナットをオプションで装着してくれます。
テーブル脚部もラインナップが豊富で電動昇降デスクや木製のものまであり、同時購入すればそれ用の鬼目ナットを取り付けてくれるのはありがたい。これで届いたらネジ止めするだけなのでDIYが苦手でも安心だし、この仕様だと分解できるので引っ越しなどでも便利になります。
僕は他社製のテーブル脚があったので自分で鬼目ナットを取り付けたけれど、結構大変だったし失敗するリスクも高いのでこのサービスはおすすめ。
オプションも豊富
細かい加工の支持も可能で、手前の机のガドが当たるのが嫌なら丸くしたり、机の四隅を丸くしたり、斜め切りしたり穴あけ加工など細かくオーダー可能。理想の机に限りなく近づけることができるのは嬉しいサービス。
無垢材の反りを防ぐ方法

無垢材は使用環境によってはどうしても反ってしまう可能性があるのでちゃんと大き目の机の場合、反り止めのオプションがあります。
しかし、マルトクショップさんによると横幅が2m未満であれば、上画像のようにロの字型のようなテーブルの縦方向に向かって貼り付く脚部であれば、これ自体が反り止めとして機能するので反り止めオプションは不要だそう。木材は木目と垂直方向に反るので縦方向(幅)に頑丈な金属を貼り付かせているからだとか。
だだし四隅につける4本脚タイプだと無論反り止め効果は皆無なので、反り止めオプションを利用する必要があります。
無垢材のお手入れ

無垢材は耐久性が高いとはいえ尖ったものをぶつけたりすればもちろん傷つく。しかしヤスリがけしてオイルを塗るだけで新品同様に復活。きれいに使っていても年に1、2回のお手入れで末永く使えるので長い目で見れば非常にコスパが高い。
マルトクショップは様々な塗装オプションが揃っているが、手入れが面倒ならウレタン塗装(屋内だと20年前後の耐久性)だがウレタン塗料は揮発性有機化合物が含まれていたり剥がれたときに自分で再塗装は難易度が高いので、個人的にはおすすめしません。
ヒノキだと塗装すらいらないので塗装が面倒ならヒノキ一択、それ以外でも僕の場合は無塗装で購入し、Amazonで手に入る蜜蝋ワックスを紙ヤスリで磨いた後に塗っています。この方法は愛着も湧くしいつまでも使えるのでおすすめ。最初は表裏両方塗装するのがおすすめだが、組み立てたあとのお手入れは使用する表面だけで良いです。
自分だけの専用机は人生の相棒だ

無垢材の机は高い耐久性のために生涯のパートナーとなる可能性があります。加工性も高く、キーボードスライダーやPC、ゲーム機を吊り下げたり、穴を開けてケーブルを通したり可能性は無限大。自分だけの机を自分色に染め上げて、みなさんが豊かなデスクライフを送ることを願っています。
無垢材フリーカットのマルトクショップ